研究
 先手で横歩取りを避けるのはどれくらい損なのか
Last modified 2004/11/22 ;

注意:このページの全ての棋譜ファイルはリンク切れです。


▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △8四歩 ▲6六歩


 自分は横歩取りが全然わからないので、先手番で、横歩模様の局面になったときに困ります。
 プロ棋士の対局では、ほとんどこの一手前の局面からだと▲6六歩とせず▲2五歩として、横歩取りになりますが、 果たして先手で横歩取りを避けるのはどれくらい損なのか、少し検討してみたいと思います。
 なお、研究にはプロ棋士の棋譜(一部女流、トップアマの棋譜も有り)59局を使用しています。


▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △8四歩 ▲6六歩 △8五歩 ▲7七角


 後手は早速先手陣のいびつな駒組みを咎めようと、△8五歩と飛車先を伸ばすのが自然な一着。
 ▲7七角と上がらされたことで、先手は普通に矢倉を組むのが難しくなりました。
 後手は後々△3一角?△8六歩として、一方的に飛車先を交換できる権利を得ることができ、 やや後手が指し易くなります。統計でも72%の確率で、後手△8五歩となっています。

 この後、後手は△3一角と引くためと、角頭を守るために、△3二銀とすることが約半数を占めます。
 また、△3二銀では、焦らず△6二銀などとする場合も多くなっています。

 △3二銀 の棋譜(分岐有り)

 △6二銀 の棋譜(分岐有り)

 △4二銀、△3二金 の棋譜(分岐有り)


▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △8四歩 ▲6六歩


 △8五歩と決めずに、△4二銀と普通に矢倉を目指す指し方も後手としては有力です。
 この場合、先手は飛車先を突いてしまっているので、飛車先不突き矢倉になりません。

 △4二銀 の棋譜(分岐有り)

 上記以外 の棋譜(分岐有り)


参考:田中寅彦九段の先手横歩拒否の棋譜



   結果○ 2003/03/14 対 南 芳一
   結果○ 2003/01/17 対 高橋道雄
   結果○ 2002/11/22 対 中村 修
   結果○ 2002/09/26 対 森内俊之
   結果○ 2002/08/09 対 神谷広志
   結果● 2000/10/11 対 行方尚史
   結果○ 2000/09/02 対 中村 修
   結果● 2000/06/25 対 加藤一二三
   結果● 2000/01/06 対 森下 卓
   結果● 1999/11/14 対 加藤一二三
   結果○ 1999/11/10 対 中原 誠
   結果○ 1999/08/06 対 島  朗
   結果○ 1999/07/18 対 畠山成幸
   結果○ 1999/05/14 対 谷川浩司
   結果● 1999/03/12 対 神谷広志
   結果○ 1999/01/22 対 高橋道雄
   結果○ 1998/09/25 対 青野照市
   結果○ 1998/06/26 対 桐山清澄
   結果○ 1998/02/13 対 青野照市
   結果● 1997/08/03 対 淡路仁茂
   結果○ 1996/11/08 対 桐山清澄
   結果○ 1996/07/26 対 塚田泰明
   結果○ 1996/02/08 対 佐藤康光
   結果○ 1995/07/28 対 中村 修
   結果○ 1994/07/27 対 豊川孝弘
   結果● 1991/07/15 対 勝浦 修

参考・先手横歩拒否に対する羽生善治名人の応手


   2002/08/25 ● 先手先崎学 対 後手羽生善治 ○

参考・先手横歩拒否における佐藤康光棋聖の指し手


   2004/11/7 ○ 先手佐藤康光 対 後手中井広恵 ●